映画 花束みたいな恋をした あらすじ ネタバレ 感想をつらつら書き連ねていく。
珍しく映画に行ったんですよ。
しかも定価で。auマンデーでも、ファーストデイでも、レディースデイでもなく、定価で。
書いてて思ったけど、定価で映画を見るのは人生初な気がする。
芸能界1顔が好きな男、菅田将暉と芸能界3番目に顔が好きな女子、有村架純が共演していて、めっちゃ見たい…って思っていて。
(ちなみに芸能界1顔が好きな女子は石原さとみで、追っかけではないけど、ナース葵のころから好きだったし、もちろん校閲ガールも見ていたし、石原さとみが結婚発表した日の朝も「菅田将暉と石原さとみ結婚しねーかな、推しと推しが結婚したら尊すぎるし、子供は神様…貢ぐ…」と思っていた。2位は田中みな実である)
映画趣味な人がいたので誘って観てきたんですよ。
正直今見るべきではなかったし、映画の2/3くらいにはただただ、辛かった。
映画館出たいと思うくらいには辛かった。
それでもこの映画の感想をかきたくなった。
あらすじの最後にもあるけど、きっと、それなりに恋愛をしたことのある人なら、誰もが似たような経験をしていると思ったから。
たくさんの人に見て、共感してほしいと思ったから。
というわけであらすじをば。
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音 麦 (菅田将暉)と 八谷 絹 (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!
──これはきっと、私たちの物語。
最初は普通に声を出して笑うくらい、面白いところがたくさんあって、けど、テレビCMを見る限り、どうやら別れるっぽい。
こんなに尊くて、息も相性もぴったりで、仲睦まじい2人が、どうやって別れ話になってしまうんだろう…
というくらい、ただただひたすら尊くておもしろくて、にやにやキュンキュンしてしまう前半。
後半になるにつれ、主人公2人の気持ちが分かりすぎて、ただただ、悲しく苦しくなっていきます。
だけど、最後は笑えるのが、また素晴らしい作品だなと思いました。
以降ネタバレ含む感想。
この二人の恋愛が、つい1週間前に離婚した旦那とほぼほぼ似ていて、自分たちと重ねてしまって、ただただ悲しくて、つらくて、映画終わってから席立てなくて泣いた。つけまも取れた。鏡見なかったけど多分アイプチも取れた。
一緒に行った人がポストカードを見せてきて、ただただ眩しくて辛くて、それを見て泣いた。
おうち帰って、一緒に行った人と電話して、ただただ余韻に浸って、思い出して、たくさん泣いた。
今も電車の中で書きながらうるうるしてる。きっと子供が寝てから、一緒に行った人にラインで泣きつくと思う。
この映画を見た人の中で一番早く泣いた自信も、一番長く泣いた自信もある。それくらい泣いた。
旦那の浮気が発覚した時もこんなには泣かなかった。
ちなみに最初の大学生の頃の菅田将暉がドストライクすぎて本当に好き。かっこいい。
芸能界1好きな顔の男ではあるけど、就活あたりの菅田将暉はあんまり好きじゃない。髪型って大事。
普段マンガやゲームしか嗜まない身としては、全くピンとこないレベルで知らない作家がたくさん出てくる読書家の2人が、すごくお似合いなんだろうな、靴まで一緒なんて。と
1日1500PVってはちゃめちゃすごくない??私なんて今1週間で40くらいだぞ…
わしもラーメン食べるか…いや胃もたれしすぎて無理…若いうちになんでも経験しておくべきだった…
ガスタンクとか、ミイラ展とか、ホントに好きなの?そこまで合うの?すごくない?って思ったけど、実際は好きな人の好きなものが好きっていうところもリアルだなって思って。
心の声を届けてくれるところがとっても好きで。だからこそ余計にドキドキしてしまって。
押しボタン式の赤信号を待ってる間にキスをされた絹が「こういうコミュニケーションは頻繁にしたいほうです」と言った時、可愛すぎて無理すぎた。
そんなこと言われたら毎日100回くらいチューするよね??
だからこそ、「4ヶ月もセックスレスのカップル」になったことがすごく悲しかった。
あんなに、同じことを思い、楽しそうな心の声が、どんどん離れていくのが辛かった。
好きな本や漫画を共有してきたのに、どんどん共有できなくなっていって、我慢している絹の顔も辛かった。
わたしも、行動や気持ちを共有したいタイプで、だからこそ、共有してもらえないと、すごく悲しいから、自分に重ねて悲しくなった。
本屋さんで本を持っていこうとしたら、自己啓発本?を読んでいた麦を見て話しかけなかった絹ちゃんを見て、もう我慢できなかった。
好きなことを仕事にできない現実も知っていて、麦の気持ちもとっても分かった。
けど好きなことを仕事にしたい絹の気持ちもすごくわかる。好きなことを仕事にしたほうが人生楽しいし。
趣味を楽しみたいのに、仕事や私の場合は育児もプラスされていて、心に余裕がなくって、楽しいって心がなくなっていく辛さもすごく分かるし。
いつまでも好きなことを追い求めていたい気持ちもすごくわかるし。
マロンがまた二人を静観しているところもジーンとしてしまって。
「また一緒に来ようね」と言っていたのに麦がさわやかを仕事で食べてしまったのも悲しくて。
焼きそばパンのおいしいお店、潰れちゃって悲しかった絹ちゃんの気持ちに寄り添えない麦も辛くって。
ふたりの本棚が、我が家は旦那のつばす先生や俺妹のタペストリー、フィギュアで。
ふたりのゼルダが、我が家は切迫早産で入院して中断したドラクエ11で。
ふたりの就活が、我が家は仕事や子育てで。
ふたりの先輩が、我が家は死んではいないけど旦那の母親で。
電車の中で、いつも隣に座ってたのに、麦を見つけたのに遠くから見つめる絹も辛かった。
ふたりで見に行こうと約束してた舞台を「この前見たやつじゃん。あ、再演しないか楽しみにしてたやつか…」と言った麦は、「結婚記念日はバラを1本ずつ増やして買ってくるね」と言って1本しかもらってない、私の誕生日は「毎年温泉にする」と言ってたのに現金一万円になり、更には他の女にご馳走して2人で3000円の豪華な和食ランチをしていた旦那で。
圧迫面接で泣いてた絹をTシャツ半パンサンダルで電車で抱きしめに行った麦は、私が鬱っぽくなってた時にバイト休んでディズニーに連れて行ってくれた旦那で。
初日に絹の髪の毛を乾かしてくれてた麦は、子供産む前までお風呂出た私のことを迎えに来てくれた先にお風呂出てた旦那で。
仕事は絹寄り、子育ては麦寄りのわたしと、仕事は麦寄り、子育ては絹寄りの旦那。
そりゃあどんどんすれ違うよね…
「現状維持」ってすごく難しくて。
環境はどうしても変わらざるを得なくって、その変わった環境の中で価値観や趣味、関係を現状維持していくのはとても難しくって。本当に難しくって。
ファミレスで最後に麦がやっぱり結婚って言った気持ちも分かって、でも、夫婦になっても子供ができても、相手に恋をしてないと、きっと結婚生活って長続きしなくって。だからこそ、別れて正解なんだと私は思うんだけど、こんな、運命の二人でも結婚できないなんて、現実って悲しいなって。
自分たちがいつも座っていた席に新しく座ってたカップルに投影してしまう気持ち、今の私だよ…って思いながら見てしまって。
好きだったんだよ、すごく楽しかった、キラキラしてた、どうしてこうなっちゃったんだろうって。
こんなにケンカしたって、すれ違ったって、嫌いではなくって、でも未来が見えなくて、とっても苦しい気持ち、すごく分かるんだ。
離婚届は出したけど、まだ一緒に住んでるところも一緒で。
まあこれに関してはお金を使い込んで貯金を全くと言っていいほどしていなかった、不機嫌ハラスメント+浮気で離婚のタイミングを旦那が悪いと思うんだけど。
旦那はそうじゃないみたいだけど、わたしもできればさよならするときは笑顔でいたいなって思ってる。
たくさん辛くて、たくさん泣いて、本当にしんどかったけど、最後に、7年ぶりの奇跡でほっこり笑っちゃうお話にしてくれたから、この映画は、きっと、しわしわになったときにまた見たくなるなって。
旦那が言っていた。
「友達も花束、見たんだって。泣いたって言ってた。『彼女と行ったんだけど、俺は彼女と別れるんだろうなって思った。だって彼女は「有村架純が子供すぎる」って言ったんだ。俺と感想が違ったんだ。結婚してもうまくいかないと思った』」「『絶対共感できるからお前(旦那)も見たほうがいい』って言われた」
私も次に結婚しそうな相手が見つかったら、絶対この映画を見せる。
泣いちゃうから一緒には見ないけど。
そして同じことを思ってほしい。
「前半すごく面白くって声出して笑っちゃうね。海で突然いなくなった麦はよくないよね。さわやかは安直に食べれるものではないし、さわやかのハンバーグはコスパはいいかもしれないけど、好みじゃない。びくドンのほうが好きだな。
俺の誕生日もなにかエピソードあるかなって、ちょっとドキドキしながら見たんだ。
どっちの気持ちも分かるからこそ辛いけど、現実も見ながら楽しく生きていきたいね。そして『いろいろあったけど、2人幸せそうだよね、子供もいて、空気みたいな関係で、いいよね』って言われながら、子供と孫に囲まれて死にたいよね
花束みたいな恋もいいけど、プリザーブドフラワーみたいな恋のほうがいいな」
って。
そしたら私は、死ぬまであなたに恋をすると思うんだ。